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2012-05-25(Fri)

ゲゲゲの鬼太郎 School Days ~中学生編~①

この作品は、私が高2の時に書き上げた長編です。
(現在続編の「高校生編」を執筆中です。)

「鬼太郎を学校に通わせたらどうなるんだろう?」そう思って書き始めました。
設定は5期アニメベースです。

これから、できれば週1回くらいのペースで連載していけたらなと思っています。
是非感想等お寄せください。
1.はじまり

 やぁ、人間の皆さん。ゲゲゲの鬼太郎です。
…皆さんは、『ゲゲゲの歌』をご存知ですよね?
「お化けは学校も試験も何にもない」――――おなじみのフレーズ。
しかし、僕の中にあったこの既成概念が、いきなり崩れ去ったのです。
そう、それは、忘れもしないあの日…

       ***

 とある町の商店街に、午後5時を知らせるサイレンが響き渡った。夕焼けの光がシャッター通りを強く照らし、幾つかだけ開いている店の窓がきらりと光った。とそこに、歩道にだらしなく寝そべっている猫と、手提げ袋を持った一人の少年が映し出された。
「おばさん、アジの開きを3尾ください。あと…いつものも」
「あぁ、目玉ね。今日はイワシのも少しつけとくよ」
「ありがとうございます」
丸眼鏡をかけた人の良さそうなおばさんが、アジの入ったビニール袋を持って出てきた。
「すまないねぇ、本当はもっとおまけとかしたいものだけど、このところ世の中が暗くってねぇ…このくらいで勘弁しておくれ」
「いいんですよ、おばさん。不景気で生活が大変なのはお互い様ですから。一緒に頑張りましょう」
「そうだねぇ…」
おばさんは、釣りを少年に渡した後、遠くを見るような顔をした。
「…実はねぇ、ぼちぼち店を閉めようかと思ってるのよ」
「えっ?」
少年は、手提げに財布を入れる手を止めた。
「生活が苦しいのもあるけど、あたしももう歳だしね。いつ夫のところに行くか分かんないから、少しでも余生をのんびり楽しみたいのよ」
「そうですか…」
少年はふと目を落とした。
「あっ」
おばさんが慌てて言った。
「今すぐ閉めるってわけじゃないのよ。ごめんなさいね、暗い話しちゃって。ほら、家でお父様が待ってらっしゃるんでしょ?早く帰って、美味しい夕御飯を作ってあげなさいな」
「あ、はい…ありがとうございました」
少年は品物を受け取ると、急いで店の外に出て店の戸を閉めた。そして、オレンジ色に染まった小さな雲を見上げてため息をついた。
「世の中が暗い、か…」
 カラン、コロン、カラン、コロン…
 誰もいない通りに、少年の足音が寂しく木霊していた。


「ただいま帰りました、父さん」
「おぉ、鬼太郎。帰ったか」
『父さん』と呼ばれた目玉が、茶碗風呂から勢いよく立ちあがったので、周りにお湯がこぼれた。鬼太郎はすぐに戸棚から乾いた布巾を取り出すと、茶碗の周りを拭いた。
「で、どうじゃった?貴子さんの様子は」
「…そろそろ店を閉めようかと言ってました」
鬼太郎は布巾を洗いながら返事をした。
「そうか」
目玉親父は頷いた。
「まぁ、ご主人が亡くなられてから5年もなるし、無理ないじゃろう」
「そうですね」
鬼太郎は、棚の上から鍋を取ると、水と昆布を入れて自在鉤にかけた。釣瓶火が勢いよく燃えだし、水はたちまち湯気を上げ始めた。
「そうじゃ、鬼太郎」
目玉親父が、体を拭きながら切り出した。
「話があるんじゃが」
「なんですか?そんなに改まって」
鬼太郎は、昆布を鍋から取り出した。
「…学校に、行ってみんか?」
――――鬼太郎が取り落とした昆布が、皿をカタカタ鳴らした。
「父さん…今、何て…?」
「学校に行ってみんかと言っておるんじゃ」
目玉親父がさっきよりも強い口調で言った。
「今の時代は、お前も知っての通り…」
目玉親父が、卓袱台の上にあるラジオのスイッチを入れた。そこでは、ちょうど、不景気による自殺者が急増したというニュースが流れていた。
「かつてないほど暗くなっておる。これは、妖怪界でも言えることじゃ。お化けというものは、人間界が明るすぎるのを抑えることで成り立っておるのじゃ。なのにここまで暗くては…」
「ちょ、ちょっと待ってください、父さん」
鬼太郎は慌てて父親を制した。
「それと、学校に行くのと、どういう関係が…」
「それはな」
目玉親父の目が、きらりと光った。
「人間に紛れて生活することで、こんな社会になった原因は何か、そして今我々妖怪が何をすべきかを、調べてきて欲しいんじゃ。ついでに授業で知識も増やせるから、一石二鳥じゃろう」
「し、しかし…」
「なに、心配するな。学校へ行くのは、ただ実情を探るためだけじゃから、短い間でいいじゃろう。やめたければすぐにやめられるし…なっ?」
「……」
鬼太郎は、あまりの驚きに反論もできなかった。

★NEXT★
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